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【小説】巨乳サキュバスの楽園‐淫靡な放課後‐

category - SS(あすきぃきゅーぶ)
2016/ 12/ 09
                 
以前pixivに載せたものです。パイズリ好きな方々の一助になればと思い、アップさせていただきます!

【巨乳サキュバスの楽園‐淫靡な放課後‐】

 まさに幸せの絶頂だ。見渡す限りの眼福な光景に、如月宗次は内心、緩み切った笑みを浮かべる。
 昼休みの時間帯。教室には姦しい声が飛び交っている。
 そこに男の声は一切混じっておらず、宗次の耳を通り過ぎていくのは女子生徒の華やかなソプラノだ。
 この学園に編入出来て良かった……宗次は自らの強運に感謝する。
 彼が籍を置く『私立水蓮学園』の生徒は元々、女子だけで構成されていた。
 しかし共学化を実現させるための下準備として導入された『男子交流制度』により、わずか一名の男子生徒がこの学園に編入出来る運びとなったのだ。
 水蓮学園は名うてのお嬢様学校として知られている。編入には難関とされる試験が待ち構えているのだろう、そう誰しもが考えていた。
 その予想を裏切るようにして発表された試験内容は、意外にも面接のみ。加えて応募資格は不問という破格の条件だった。お世辞にも頭が良いとは言えない宗次は、俺にもチャンスがあるかもしれないと勢いづき、自身のアピールポイントなど皆無にも関わらず、この面接に臨んだ。
 結果、凄まじい倍率の編入試験を突破してしまった宗次は、この花園に身を置いている。おそらくは一生分の幸運を使い果たしただろう。それでも構わないと、宗次は思う。
 水蓮学園に在籍している生徒は、押しなべて容姿端麗である。そんな話を聞いたことはあった。けれどまさか、それが噂の域を超えて事実と化しているだなんて、想像だにしていなかった。
 丸く大きな瞳、すっと通った鼻梁、形の良い唇。それらが寸分の狂いもなく配置されている細面。視界に入る女子生徒は、一人一人がアイドルのセンターを任せられるほど美しく、飽きもせず宗次の目を魅了した。しかも、皆一様にグラマーなのだ。可憐な華のような制服を押し上げる、蠱惑的な膨らみ。歩くたび、その柔らかさを訴えかけるみたいに弾む。

「……宗次さん?」
「んぇ?」

 不埒な考え事をしていた宗次は、その誰何に間抜けな声を返した。

「あ、ええと……宮内さん?」
「はい、宮内です」

 にっこりと微笑みかける、清楚かつ可憐な女子生徒。
 その美貌に、宗次は見惚れてしまう。
(なんて、綺麗なんだ……)
 大和撫子を象徴するかのような漆黒のロングヘア。艶やかな髪の一部が丁寧に編み込まれ、日の光に透ける肌は仄かな薔薇色を宿す。あまりにも造作が完璧すぎて、ぱっと見、精緻なドールのようだと思った。しかし柔肌の奥に透ける血色や、瑞々しい唇、豊かな胸の動きが、彼女は自分と同じ人間であると物語っている。

「もう、そんなに見つめないでください。照れてしまいます」
「え、いや、あはは。だって宮内さん、美人だし」

 ……宗次はどこまでも素直で、悪く言えば愚直だった。考えたことがそのまま口を衝いてしまう。面接時にも「美少女たちと交流を深めたいんです!」と胸の内に秘めるべき願望を口走ってしまった。それでもなぜか合格してしまったのだから、なぜ自分が選ばれたのか? という疑問は深まるばかりだ。

「お世辞を言ったところで、何も出ませんよ」

 うっすらと微笑みを浮かべた宮内は、彼の机に身を寄せる。やや前屈みなのが災いして、二つの膨らみが机上に乗ってしまう。制服越しにも関わらず、魅惑的な双丘はその形を浮き彫りにする。
 宮内の目線は、まっすぐ宗次に向いていた。彼女のおっぱいが机に座っていることは、どうやら意識の外にあるらしい。

「逆に、出してもらうのは宗次くんの方ですよ」
「だ、出す?」
「はい。宗次くんに出してもらわないと、私が困ってしまいます。……ここに来たのも、宗次くんが溜めているのが原因なんですよ」
「ええっ」

 この子は、いきなり何を言っているのだろう。宗次の頭に困惑と、わずかばかりの期待が押し寄せる。

「さあ、早く出してください。もう私、我慢できません」
「こ、ここで? 教室だぞ?」

 昼休みも半ばに差し掛かり、女子生徒たちは残りの時間を惜しむように歓談している。その中で、いったい何を出せと言うのか。ナニなのか。

「教室だからこそ、です」

 宮内はこともなげに言った。その堂々とした語調に、宗次は覚悟を決める。

「……分かった。宮内にだったら、出すよ」

 たとえ退学になったとしても……君とだったら。そんな想いと共に立ち上がった宗次へ、宮内はすっと手を差し出す。

「プリントの提出が遅れているの、宗次くんだけなんです。これで助かります」
「俺も男だ、覚悟はもう……え、プリント?」
「はい。先日の宿題も合わせて二枚、提出が遅れています」
「あー………プリント、ね」
 
 勢いづいて立ち上がった宗次は、そこで力を使い果たしたとばかりに着席した。がっくりと肩が下がる。無駄な叙述トリックを使うな。

「……明日、出すから」
「もう。絶対に明日、ですからね」

 ぷっくりと頬を膨らませたクラス委員長――宮内月夜は、すたすたと自分の席に戻って行った。長い髪の毛が流れ、フローラルな香りを漂わせる。……まあ、そんなオチだろうとは思ってたさ。校内露出とかあり得ねーし。

「ほんっと変態だね、宗次。ツッキーの胸、じろじろ眺め回して」

 消沈する宗次の後ろから、陽気な声が掛かった。振り向くと、特徴的な八重歯を覗かせる女子生徒――有沢アリスがほくそ笑んでいた。

「どうせ、エッチなことでも考えてたんでしょ~?」
「な、違うっての。俺は別に、宮内の胸なんか見てないし。エロいことだって……」
「ほーんと嘘が下手だねぇ。どうせ、あたしの身体にも欲情してるんでしょ~?」
「は、はぁ!? してるわけないだろ」
「ほんとぉ? ねえ、あたしで何回抜いたの?」
「ぬ、抜いっ――」

 下乳を支えるようにして腕を組み、挑発するように顎を逸らす。……抜いてない、といえば嘘になる。
 この小生意気なクラスメイト、有沢アリスもまた美少女なのだ。
 肩にかかる長さのショートヘアは快活そうな印象を醸しているのに、胸元の大きな膨らみがそれを裏切っている。女性的な錘をまとっていながらも、有沢は運動が得意だ。身軽な猫のような動きで走り、跳び、俊敏な身のこなしで実技をこなす。その度、上下左右に揺れ動く胸元は、バレーボールでも詰まっているのかと疑うほどだ。
 宗次はぐっと欲求を抑え込み、あらぬ方向に首を回した。

「チラチラ見てない?」
「……自意識過剰だ」
「今なら、特別に触っても良いよん♪」
「なに――っ!」

 ぐるんと首が巡る。その変わり様に、有沢はぷっと吹き出した。

「うっそー。ほんと宗次って単純♪ 単細胞ってやつぅ?」
「こ、この女は……っ」

 震え出す拳をどうにか宥め、宗次は息をつく。貴重な昼休みを無駄にしてしまった。

「ねえねえ、構ってよ~」
「俺は今忙しいんだ」

 しっし、と追い払うように手を振る。彼女は平然として言葉を続けた。

「周りの女子ばっか見てるだけなのに?」
「……っ」
「特にぃ、おっぱい♪」
「少しは口を慎め」

 軽口を叩く有沢に、堪えきれず振り返る。そうして言い合いを始めていると、昼休みの終わりを告げるチャイムが流れ出した。

「五時間目も頑張ろうね、宗次。授業中の視姦は禁止だから♪」
「……はあ」

 やれやれ、と溜息をこぼす。
(……まあ、何だかんだで嫌いじゃないけどさ)
 男子生徒は自分一人……そんな両手に花どころか花畑の中で過ごすのは肩身が狭く、最初は委縮がちだった。そんな宗次に初めて声を掛けてくれたのが、有沢アリスだ。

「質問。ハーレム気分はどう?」

 そんな軽い一言が、自分と女子たちの間に横たわっていた見えない壁を、容易く砕いた気がした。宗次はこの生意気ともいえる有沢に反発しつつも、こっそり有難味を感じていたのだ。
(ほんと、良い子ばかりだよな……)
 しみじみと思いつつ、宗次はこれからの学園生活に思いを馳せる。
 水泳、体育大会、学園祭……他にも様々なイベントが俺を待っている。
 宗次はライトノベルの主人公にでもなった気分で、美少女たちとの日々を満喫していた。
 
 編入して、ちょうど一週間が経つ。
 
 思い浮かべていた青春の青写真は、淫らな欲望によって塗り潰されていくことを、当人は知る由もない。
 宗次は考えもしなかったのだ。

《彼女たち》がもたらすであろう、欲望の惨禍を――。


 放課後になり、生徒たちは蜘蛛の子を散らすようにばらつき始める。
 宗次は帰宅部なので、当番にでも割り当たっていなければ、そそくさ学内から出て行く。
 部活動は二年になってからでもいいだろう……そう思いながら、学生鞄を手に取る。

「宗次さん」

 教室から出て行こうとした宗次を、柔らかな声音が呼び止める。
 振り返ると、箒を片手に微笑んでいる宮内がいた。

「今日の宿題も含めて、プリントは三枚ですからね。私、待っていますので」
「ああ、忘れずにやっとく」
「はい。ぜひお願いしますね」

 手を振って宮内と別れ、校内を練り歩く。一年生の教室は四階に位置しているため、当然ながら一階の下駄箱までは階段を使わなければならない。
 エレベーターでもあればいいのに。そんな不満を漏らしながら三階に下りたところで、不意に尿意を覚えた。
 昼休みは有沢と話していて、そういえば用を足していなかったな。増築されたばかりの真新しい男子トイレに飛び込んで、膀胱の違和感を解消する。はあ、すっきり。
 身震いしながらモノをしまったところで、ふと聞き慣れないチャイムが流れた。
 どこか音程の狂った、不規則な鐘の音。

(そういえば、放課後のチャイムって初めて聞いたな……)

 あまり気にしないで、宗次は男子トイレの扉を開けた。数歩ほど進んだところで、その違和感に気付く。
 生徒たちの物音がしない。放課後にも関わらず、だ。

(……何だ?)

 さすがに引っ掛かるものを感じて、下りていた階段を引き返す。教室が並んでいる廊下に向かうと、ますますその不気味さが際立つ。

「………………」

 女子生徒の様子がおかしい。皆一様に棒立ちで、静かに下を向いている。そこに一切の会話はなく、昼休みの賑々しい雰囲気が嘘のようだ。
 もしかして、体調でも悪いのだろうか。そう思って彼女たちに近づこうとした宗次は、垂れ下がる前髪の隙間から覗く目の色に、思わず踏み出しかけた足を止める。

 ――赤い瞳。

 何かまずいものでも見てしまった。そんな気分に駆られた宗次は、慌てて身を翻す。脇目も振らずに二階へ降りたところで、別の女子生徒を見かけた。

「……え?」

 更なる困惑が積み上がる。彼女もまた、赤い目の色をしていた。かてて加えて、頭の両脇から伸びる角と、スカートを貫いてのたくる尻尾を目の当たりにしてしまう。何だ……これは。前触れもなく夢の中に放りこまれた気分で、呆然と立ち尽くす。

「君……とっても美味しそう」

 女子生徒の口が、にたりと裂けた。
 宗次は我に返ると、女子生徒を迂回するように駆け出した。

「何だよ、何なんだ……っ!」

 恐怖感が込み上げて来る。空き教室の一つに身を潜めながら、彼女たちの変貌を盗み見てしまった。
 どう見ても人間のそれではない。細長い尻尾を器用に操り、何かを捜し求めるように真紅の瞳が蠢く。無機的というよりも、あれは欲望に塗れた眼光だ。ギラギラと異様に目を輝かせながら、女子生徒が空き教室の前まで近づいて来た。

「見ーつけた」

 探していたのは、俺なのか!?
 宗次は反対側の戸口から飛び出て、ひたすら校内を駆け巡る。脱出しようにも、階段付近には複数の女子生徒がうろついている。ただひたすらに逃げ回るしかなかった。

「一体、どうすれば……っ」

 荒い息を吐きながら、宗次はふらふらと壁に手をつく。そろそろ限界が近かった。そんな中で、曲がり角から複数の足音が迫ってくる。俺は、どうすれば――
「宗次くん、こっちです」

 聞き慣れた声。宗次は、はっと横を振り向いた。音楽室。その扉がわずかに開いている。
 救われた思いで、その中へと駆け込んだ。まろぶようにして音楽室へ行き着いた宗次に、女子生徒は柔らかな声を降らせる。

「もう、大丈夫ですよ」
「た、助かった……」

 肩で息をしながら、宗次は疲れた身を起こす。

「宮内、ありが――」

 礼を告げようとしたところで、宗次は見た。
 自分を助けたクラス委員長――宮内月夜。その身体から、人外のパーツが伸びている。細長い尻尾に、無骨な二本の角。宗次を見返す瞳は、赤く染まっている。
 化け物――そう叫び出しそうになった口許を、咄嗟に手で覆った。脂汗が、一気に噴き出る。

「どうしたんですか? 宗次くん」
「……っ」

 宗次は、すっかり混乱してしまった。その動揺を察したらしい宮内が、臀部から伸びる尻尾を手繰り寄せる。

「ああ。もしかして、この角や尻尾が気になるんですか? まあ、当然ですよね。邪魔なので今は仕舞っていますが、翼も出せるんですよ」
「お、お前は……悪魔、なのか?」

 正確には、宮内以外の女子生徒も、皆――
「その呼び名はちょっと心外ですねぇ。私は、サキュバスです。ここは、サキュバスの園なんですよ」
「さきゅばす……」

 現実味のない単語を反芻する。そのような知識に乏しい宗次でも、一度は耳にしたことのある名称だ。人の精を搾り取る、女の悪魔……。

「くっ――」

 身の危険を感じ取った宗次は、音楽室から出て行こうとし――その場から動けなくなっているのに気付いた。どんなに力を込めようとも、宗次の身体は反応しない。本体から外されたコントローラーを操作しても、キャラクターは動かない。宗次の現状が、まさにその例えと同じだった。
 サキュバスは、宗次の手から奪い取ったコントローラーを、本体に接続する――。

「これが、魅了チャームです。サキュバスによって異なりますが、私のはとてもシンプルです。宗次くんは、私の目を見ました。それで、お終いです」

 そんなの反則だ、と思った。しかしどう文句をつけたところで、状況は変わらない。身動きのとれないでいる宗次は、震える声で尋ねた。

「俺を……殺すのか?」

 サキュバス――月夜は、静かに首を振った。

「いいえ、殺しませんよ。ただ、精をいただくだけです」
「……生命力も、吸い取られるんだろう」

 どこかの本に、そんな情報が記してあるのを思い出した。月夜は「いいえ」と否定する。

「正確には、私はサキュバスでありながら、半分人間なんです。なので、対象の生命力を全て奪い尽すまでには至りません。複数人のサキュバスと交わるのなら話は別ですが、宗次くんを殺してはいけないと学園側から厳命されています」

 よもや学園ぐるみで俺を陥れようと……? 宗次の背を、ぞっとした冷気が這い上がる。

「今やサキュバスは、人間社会に馴染まないと生きていけません。催眠によって情欲を抑えているのも限界なんです。精を得られないと死にはしませんが、禁断症状に苦しみます」

 月夜はゆっくりとした歩調で近づくと、宗次の股間に手を這わせた。手慣れた所作でチャックを下ろすと、中から縮み上がったモノを取り出す。

「ふふ、可愛いですね」

 サキュバスはそう言って、自らの制服に手をかけた。制服を床に落とし、腰周りからスカートを外すと、薄桃色の下着が露わになる。シャツのボタンを一つ一つ、焦らすような手つきで外していく……。
 やがて、桜色のブラジャーが露出した。花びらをイメージしたような、華やかな下着。その艶やかさが差し色となり、月夜の透き通るような肌を映えさせる。

「この中……見たいですか?」

 ブラジャーの戒めを受けた膨らみは、少し窮屈そうにしているような……。つい考えてしまった宗次は、ぶんぶんと頭を振る。

「ほんと、解りやすいですね。良いですよ、私のおっぱい……見せてあげます」

 背中に回った手が、ブラのホックを外す。すると、豊かな乳房がまろび出た。ぶるんと白く波打ちながらも、綺麗な形を保っている。重力に逆らうようにして、つんと上向く膨らみ。その中心に色づく淡い蕾が、微かに膨らんでいた。

「あら……?」

 サキュバスの唇が、うっすら眉月を描く。向けられる眼差しを辿って、宗次は理解した。いつの間にか、萎えていたはずのペニスが勃起している。びくびくと反り返りながら、何かを期待するように硬さを増していた。

「やっぱり。私が、射精させてあげますね」
「や、止めろ……」
「どうして嘘をつくんです? こんなにも私を望んでいるというのに」
「こんなのは、違う……」

 宗次が期待していたのは、互いの想いを通わせるような甘い行為で……。こんな、一方的なものではなかった。
 月夜の丸い瞳は、水晶玉のように冷たい光を放っている。宗次を餌としか思っていない、透徹した眼差し。

「お前は、俺のこと……好きなのか?」
「それは恋愛的な意味ですか? 性欲を満たすための玩具としてであれば、それはもちろん好きですが……」

 前屈みになると、圧倒的なボリュームの乳房も垂れ下がる。

「恋愛的な意味でいうのなら、べつだん好きではないですよ」

 膝立ちとなった月夜の胸が、勃起したペニスを包み込む。
 柔らかさの中にも弾性を備えた、瑞々しい素肌の感触。熱く火照った肉棒を冷ますように、月夜の両胸はひんやりと心地良い。まさしくペニスを包むに適した体温の乳内に、宗次はぐっと呻いた。

「知っていますよ。私たちの胸、ずぅっと舐めるように見ていましたよね」
「そ、それは……」
「図星ですよねえ。サキュバスの目は、誤魔化せませんよ」

 両側から強く押さえつけられ、谷間が狭まる。挟み込まれている陰茎にも、左右からの圧迫が襲う。きつく押さえ付けられているはずなのに、痛みは感じない。むしろ安堵できるような温もりがペニスを包む。

「こうして、胸の中にいきり勃ったモノを入れたかったんですよね。厭らしいです。私と何気なく会話しながらも、胸の内ではおっぱいにおちんちんを入れることしか考えていなかったんですね」

 同級生の張りに満ちた乳肉を、欲望の化身が貫いている。豊かな乳房はペニスに合わせて形を変え、吸い付くように押し付けられる。根元から先端までをも、容易く呑み込んでしまう魔性の双丘。ぎゅうぎゅうと乳圧を強めていくその様は、まるで生殖器そのものだ。

「変態さんですねえ。ただ両胸でおちんちん挟んでいるだけなのに、もう濡れちゃってます。厭らしい先走りが、私の胸についちゃっているんですよ」
「うぅ……」

 もはや何も言い返せない。そんな宗次に、サキュバスは冷然と告げる。

「ちゃんと、自分の口で言ってください。この後、どうして欲しいんですか」
「この、後……」

 ぴたりと密着する胸の感触は、彼から冷静な思考を奪っていた。ふつふつと湧き上がる性的欲求が、宗次の口を押し開く。

「その胸で……俺の、アソコを……」
「声が小さいですねえ。私、耳は人間と同じ構造なので」

 宗次が発した蚊の鳴くような声を、月夜はさらりと流す。

「あ……」
「どうしたのです? もう一度、声を大きく明確に発言してもらわないと」

 眉をひそめたサキュバスが、両側から胸を押さえ付ける。乳圧で搾り出されるように、宗次は叫んでいた。

「あ、あああぁ……っ! お、おっぱい……」
「はい」
「その、すけべな大きさのおっぱいで、俺のチンコを、扱いてほしい!」
「良くできました。すけべなのは、宗次くんもですけど」

 くすっと微笑み、それまで押し付けるばかりだった胸元を、上下に擦り付け始めた。滑らかな感触が、竿の上をひた走る。生まれたての小鹿みたいに、膝がガクガクと震えた。

「こうしてパイズリされることが、夢だったんですよね。私のおっぱい、とても大きいので。どうせパイズリに適しているとか、そんなことを考えていたんですよね。変態さん」
「くっ、あぁ……」
「それだけに留まりませんか。胸の触り心地や、実際におちんちんを胸の谷間に入れた時の具合や温度まで、仔細に妄想していたのでしょう。どうですか? 私のおっぱい。同級生の女の子に迫られて、おっぱいなんかで支配されちゃう気持ちは。屈辱、それとも本望ですか?」
「あああぁぁ……んぁぁ……」

 もはや言葉にならない。それほどの快楽が、胸を通して伝わってくる。むっちりとした乳肉がペニスを咥え、大胆に揺さぶられる。柔肌に没していくような感覚。頭の中で思い描いていた感触など、児戯に等しい。とても同じ肌とは思えない、きめ細かさ。触れたそばから蕩けてしまいそうな軟体物質は、しかし圧倒的な物量でもってペニスを蹂躙する。谷間の奥に埋没するペニスが、びくんと跳ね上がった。寄り添う乳肉を押し返し、たぷたぷと柔肌を揺する。
 その跳ね上がりを御するように、乳圧が強まった。暴れる砲身は、あっという間に胸の抱擁を受けて静まる。

「はい、おちんちん逃がしませんよ。おっぱいの内に囚えて、濃い精液たくさん搾り取っちゃいますからね」

 母性を象徴するかのような膨らみに、きつく抱きすくめられてしまう。どこか安心できる温もり。それと同居するのは、射精へと導く卑猥な上下動だ。ずりずりと挟み込んだペニスを前後に、ときには左右からの揺さぶりも混ぜて責め立ててくる。

「そんなにパイズリが好きなんですか? 宗次くんのお顔、とっても情けないですよ」

 波打つ乳房が、断続的な刺激を送る。……奉仕というより、胸に犯されている気分だ。きつく締め付けられた肉棒は、その圧迫に反して何かを放出しようと震える。奥底から込み上げて来る射精感を、はっきりと自覚した。

「おちんちん、そろそろ限界みたいですね。私のおっぱいに犯されながら、無様に射精しちゃうんですか?」
「く、はぁ……」
「ちなみに、射精すると死には至りませんが、ある程度体力を奪われますので」
「な、に……くぁっ」
「まあ、もう手遅れですけど。宗次くんのおちんちん、パイズリされながら射精したいと訴えていますよ」
「そんな、こと……」
「嘘ですね。欲望を形にしたようなペニスと、そこから滲むエッチなお汁が証拠です。私の胸に囚われた者は、何人たりとも絶頂を迎えます」

 その言葉を裏付けるように、それまでの緩急をつけた動きから一転し、激しく淫らな抽送へと切り替わる。官能を高める扱き方ではない。これは、男から精液を搾り取るパイズリだ。

「さあ、射精しちゃってください。クラスメイトの巨乳におちんちん掌握されて、情けなく精を噴き上げるんです」
「う、ああぁ……!」

 たわわに実った乳房が、ペニスを咀嚼するかのように蠢く。先刻とは違って、窄まった胸の内が淫らに湿っている。汗と先走りが、肉壁にぬめり気を与えたのだろう。モノを咥え込む秘部みたいに、谷間の奥までが濡れそぼっている。ぐにゅぅ、と大胆に押し潰された乳房が滑り、ペニスを粘性の快感が包んだ。

「私の肥えたおっぱいに、あなたのエッチなザーメン。欲望の一滴まで残さず、胸の谷間に中出してください?」

 官能に染まった声。乳肉の狭まりを感じながら、おっぱいの内奥に射精していた。勢いよく噴き出るスペルマは、蠱惑的な半球をより白く染め上げる。ドロドロとした白濁が、胸の膨らみに沿って滴り落ち……、

「まだですよ?」

 ――不意打ちのように、ぎゅぅぅぅっと乳圧が強まった。先ほどの比ではない、強烈な締め付け。魅惑の挟撃に見舞われたペニスが、奥に溜まっていた精液を一滴たりとも残さず搾り出す。射精直後のペニスを手玉に取る、乳肉の収斂。耐えられるわけもなく、出し得る限りの精を放ってしまう。狂おしいまでの快楽が、精根尽き果てたペニスに刻まれる。

「ふふ、たくさん出ましたね。ちゅ、れろ……濃くて、厭らしい味。ご馳走様でした」

 事後にたぷたぷと乳肉で揺さぶられ、宗次は掠れた声を漏らす。谷間を左右に広げると、拘束を解かれたペニスが垂れ下がる。そのまま宗次は、制御を失ったようにくずおれた。

「お疲れ様です。と、言いたいところですが――」

 月夜は落ち着きを払いながらも、どこか熱の余韻を含んだ声で続ける。胸元の精液を掬う指が、悩ましげに蠢いた。

「初日とはいえ、一回で終わりというのも物足りないですね」
「……初日、って……」

 この日々が延々と続いていくような言い回しだ。宗次の萎れたペニスが、ひとりでに持ち上がる。

「そう、これは初日です。この学園に慣れるまで一週間が経ち、ようやく催眠が解除されたのです。この日をどれだけ心待ちにしていたか……」
「……催眠、だと」
「そうです。私たちサキュバスは、催眠によって力を抑えていたのです。その戒めを解除するのが、放課後に流れる《チャイム》です」

 宗次の頭に、あの独特な音色が蘇る。

「これから毎日、放課後限定で、私たちの立場は変わります。クラスメイトから、精液を提供するだけの餌に。私は精液を貪るサキュバスに」
「そん、な……」

 思い描いていた夢の学園生活。それは本当に、夢でしかなかったのだ。儚い青写真に、亀裂が走っていくのを宗次は見た。口からは陰惨とした笑みが漏れる。

「あー、こんなとこに隠れてた!」

 そのおり、何者かによって音楽室の扉が開かれた。
 ひょっこりと顔を見せたのは、クラスメイトの有沢アリスだ。彼女の身体にも当然、禍々しい角と尻尾が備えられている。
 踏み入って来た邪魔者に、しかし月夜は相好を崩す。待ち望んでいた相手を見つけたような面持ちで、アリスに向き直った。

「ちょうど良いところに来ました。有沢さん、あなたの能力でおちんちんを勃起させてください」
「ツッキーは出来なかったっけ?」
「私の力は《身体制御》です。《精力増強》のチャームを持つあなたでしか、彼のペニスを勃起させることは叶いません」
「んー、でもなあ」

 気難しい顔で渋るアリスに、月夜は言い含めるように続ける。

「適材適所、というものですよ。私は、彼が抵抗できないよう縛っておきますので」
「むぅ……まったく、仕方ないなー。その代わり、明日はあたし一人に譲ること。その手伝いもしてもらうから」
「承知しました」
「うん、交渉成立。というわけでぇ、宗次」

 話を終えたアリスが、剥き出しとなっているペニスに目を落とした。教室で快活そうな笑みを浮かべていた表情には、普段とは異なる喜色が広がっている。

「あ、アリス……っ」

 声がうわずる。一縷の望みを懸けて、彼女を見上げた。

「あたしの、餌になってね♪」

 アリスの一言は、宗次が考えていた日常を跡形もなく消し去った。自らの意思に反して、ペニスが反り返っていく……。

「目が合ったね。ほんと、何を期待してたんだか。宗次って、馬鹿でしょ」
「そん、な……。信じて、たのに……」
「へえ、恋人でもないのに? 図々しいなあ、宗次は」

 底冷えするアリスの声。細長い尾が揺らめき、宗次の顎を撫でつけた。

「勉強不足のようだからさ。あたしたちの立場を、その身体にしっかり教えてあげる」

 口角を吊り上げるアリス。宗次は、目の前が暗く閉ざされていくのを感じた。


 ――私立水蓮学園。そこは華やかなお嬢様学校などではない。情欲を募らせたサキュバスたちの、淫靡な楽園だ。
                         
                                  

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